2014-07-16

メロン in イスファハンニャ〜


旅の最後に訪れたのは、かつて政治・文化・交通の拠点であったことから「世界の半分」と呼ばれた「イスファハン」!

そしてここの最大の見所は世界遺産にもなっている「イマーム広場」である。

広場の周囲を2階建てのアーケードが囲い、4方に特徴的な建造物が築かれている。
現在の広場は池などを設け、地元の人々がピクニックを楽しむ公園となっているが、かつては一面砂敷きの平坦なグランドで、各種の儀式やポロがここで催されていたそうだ。

ポロは紀元前6世紀のイラン(当時はペルシャ)を起源としてヨーロッパに伝播し、イギリスで近代化されたスポーツ。
その名残なのか、馬車に乗って広場内を観光できるようになっていた。

イスラーム建築を代表する傑作と言われている「イマーム・モスク」は広場の南側に位置する大寺院。

まず、正面の門に施された蜂の巣状の緻密な装飾に圧倒された!
これは天体を表し、半円の中心になっているのは太陽、そしてその周りを囲むように星が散りばめられていて、宇宙が表現されている。

イラン最大のこの門は、制作だけで8年の歳月が掛かったそうだ。




中央礼拝堂に入ると、見上げた天井のドームが息を飲むほどに美しく、すっかりみとれてしまった。

ドームは2重構造にになっており、手を叩くとエコーが7回響くという場所がある。

ガイドさんがその場所に立ってコーランの1節を詠唱すると、礼拝堂の中でコーランが響き渡り、空気が変わった事を感じた。

たとえ信者でなくとも、宇宙や神の存在を感じることができそうな、そんな神聖な空気感であった。

広場の西側に位置しているのが「アリカプ宮殿」。

この宮殿は前から見ると2階建て、裏から見ると5階建て、実際は7階建てという不思議な構造になっている。

ここの最大の魅力は最上階の「陶磁器の間」!
壁や天井に装飾された穴は、演奏の際に余分な音を吸収し、美しい演奏を楽しむために計算されて開けられたもの。

良い音色にする為だけではなく、色も形状までも完璧なバランスで、どうしたらこんな豊かな発想になるのだろうか。

かつての職人技は現代にも受け継がれ、アーケードの土産物屋の中では、職人達が商品を製作しながらお客を待っている。

「コツコツ」「カンカン」「コツコツ」「カンカン」
あちこちから聞こえて来る職人達が手を動かしている音が、心地よいBGMとなっていた。

イランのお土産としてメロンが選んだのは「シーシャ」と呼ばれる水タバコ♪

ペルシャで発明された喫煙具の一種で、アップルやオレンジなどの香りをつけたタバコの葉を炭で熱し、出た煙をガラス瓶の中の水を通して吸うという構造になている。

ホースの先から息を吸い込むと、フィルターの役割をしている水がブクブクブクと気持ちよい音をたて、甘い味のする煙が鼻孔を甘くくすぐる。

水タバコでリラックスする他にも、これを回し飲みすることで交流を深める道具となっているようだ。

TOUMAIでも交流を深めてもらえるように、水タバコを皆さんの元へお届けしようと思っている。
5つの都市を忙しく巡る旅程ではあったが、安全で美しく、歴史の奥深さを感じられた旅であった。

イランでは経済制裁や宗教上の規律が厳しいからこそ、家族との時間を大切したり、オシャレを楽しんだり、優しくなれるのではないだろうか。

それぞれが限られた中で精一杯人生を楽しんでいる姿に触れられたことがメロンにとっての何よりの収穫であり、現地の人々との出会いこそが旅の最大の醍醐味である。

大好きな場所や素敵な思い出が増え、メロンは本当に幸せなんだニャ〜!!

















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